水稲冷害研究チーム

2007年早期警戒情報


2007年早期警戒情報(4月21日)スタート予定
No.0

 これは早期警戒情報のテスト版です。第1号は4月21日に発行予定です。



 仙台管区気象台が13日発表した向こう1か月予報によると、この期間のはじめは曇りや雨の日が多く、その後は数日の周期で変わる見込み。天気は平年に比べて晴れの日が少ない見込み。なお、期間の前半を中心に気温が低い見込み。寒気の影響でおそ霜のおそれがある。
 平均気温は均してみると平年並または低い予想です。予想される気温区分確率は、第1週については、低い可能性が70%、同平年並20%、同高い10%。同じく第2週については低い可能性が40%、同平年並40%、同高い20%です。この先2週間の天候予想は次の通りです。

第1週目(4月14日〜4月20日):短い周期で気圧の谷が通過するため、曇りや雨の日が多く、北部の山沿いでは雪の降る所があるが、期間の後半は晴れの日がある。なお、おそ霜のおそれがあるので、農作物の管理に注意。
 平均気温は低い確率が70%。

第2週目(4月21日〜4月27日):天気は数日の周期で変化し、平年に比べて晴れの日が少ない。一時寒気の影響でおそ霜のおそれがある。
 平均気温は平年並または低い確率が40%。



4月13日発表:1ヶ月予報(4月14日から5月13日)

 4月20日現在における冷害危険度地帯別にみた過去7日間の平均的な気象経過は、次の通りです。

地帯 実況
平均
実況
最高
実況
最低
実況
降水量
実況
日照
移動
平均
移動
最高
移動
最低
移動
降水量
移動
日照
平年偏差(移動平均−平年)
平均 最高 最低 降水量 日照
19.716.01.20.010.47.611.83.73.23.8-2.7-3.8-1.2-0.5-1.9
210.316.23.40.05.26.611.21.83.35.4-2.5-2.9-2.30.7-0.2
310.717.32.60.06.47.812.33.12.95.1-1.7-2.0-1.6-0.50.1
49.516.42.00.05.45.910.31.14.94.3-2.8-3.8-2.21.8-1.1
511.719.23.00.010.48.613.04.41.94.5-1.6-2.6-0.5-1.2-0.7
69.416.7-0.40.08.95.59.51.34.64.0-3.6-5.2-2.01.5-1.9
79.215.50.80.011.07.311.63.51.94.3-2.5-3.5-1.1-1.8-1.3
88.713.42.20.03.55.28.70.66.84.5-2.8-3.7-3.04.3-1.4
注)実況値は当該月日の値、移動値は前7日間の移動平均値、平年偏差は移動平均から平年値を差し引いた値をそれぞれ示す。

この地帯の詳細については冷害危険度地帯とその特徴をご覧ください。


 現在、東北地域の水稲は播種から育苗期にあります。
 過去7日間の地帯別平均的気象経過は上表の通りです。平均気温は低めに経過し、遅霜の恐れもあります。
 このようなことから、本情報にある気象障害監視のポイント、気温指標、参照リンクならびに各県の技術・予察情報などを参考にして、ハウスの温度管理には十分に注意して下さい。

○低温時:育苗期の苗立枯病(フザリウム属菌・ピシウム属菌・リゾプス属菌)の発生ならびに田植え後の活着障害
○高温時:育苗期における軟弱徒長や過繁茂による苗の老化ならびに細菌病(もみ枯細菌病・苗立枯細菌病)の発生。

4月20日現在
警戒メッシュ説明:
 右図は平均気温の過去7日間平均値で活着障害を監視する目的で、水田分布メッシュを対象に示したものです。育苗管理や田植え時期の判定等の参考にして下さい。なお、警戒メッシュは下の基準温度を使用しています。(詳細は気象障害監視のポイントを参照。)
    基準気温    障害の程度
   @9℃以下    生育が著しく抑制される。
   A12℃以下   生育の遅れが懸念される。
   B15℃以下   活着は普通に進む。
   C15℃以上   活着とその後の生育は急速に進む。


<特記事項>

  〜9℃著しい生育抑制
9〜12℃生育遅れ
12〜15℃普通の生育
15℃以上急速な生育
ホームページ参照:

編集長代理の心配度
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