水稲冷害研究チーム
2008年早期警戒情報
2009年早期警戒情報
(4月18日)スタート予定
No.0
これは早期警戒情報のテスト版です。第1号は4月18日に発行予定です。
仙台管区気象台が10日に発表した向こう1か月予報によると、この期間は東北地方は平年と同様に晴れの日が多い見込み。
平均気温は均してみると高い予想です。予想される気温区分確率は、第1週については、日本海側で低い可能性が10%、同平年並30%、同高い60%。同じく第2週については低い可能性が20%、同平年並50%、同高い30%です。この先2週間の天候予想は次の通りです。
第1週目(4月12日〜4月18日):天気は数日の周期で変わり、期間のはじめと終わりには低気圧の影響で雨の降る日がある。
平均気温は東北日本海側で高い確率が60%、東北太平洋側で平年並の確率が50%。
第2週目(4月19日〜4月25日):天気は数日の周期で変わり、日本海側は平年と同様に晴れの日が多く、太平洋側は平年に比べ晴れの日が少ない見込み。
平均気温は高い確率が70%。
○
4月10日発表:1ヶ月予報(4月11日から5月10日)
4月17日現在における冷害危険度地帯別にみた過去7日間の平均的な気象経過は、次の通りです。
この地帯の詳細については
冷害危険度地帯とその特徴
をご覧ください。
現在、東北地域の水稲は播種から育苗期にあります。
過去7日間の地帯別平均的気象経過は上表の通りです。平均気温は平年並みで経過し、今後高温となる見込みです。
このようなことから、本情報にある気象障害監視のポイント、気温指標、参照リンクならびに各県の技術・予察情報などを参考にして、ハウスの温度管理には十分に注意して下さい。
○低温時:育苗期の苗立枯病(フザリウム属菌・ピシウム属菌・リゾプス属菌)の発生ならびに田植え後の活着障害
○高温時:育苗期における軟弱徒長や過繁茂による苗の老化ならびに細菌病(もみ枯細菌病・苗立枯細菌病)の発生。
4月17日現在
警戒メッシュ説明:
右図は平均気温の過去7日間平均値で活着障害を監視する目的で、水田分布メッシュを対象に示したものです。育苗管理や田植え時期の判定等の参考にして下さい。なお、警戒メッシュは下の基準温度を使用しています。(詳細は気象障害監視のポイントを参照。)
基準気温 障害の程度
@9℃以下 生育が著しく抑制される。
A12℃以下 生育の遅れが懸念される。
B15℃以下 活着は普通に進む。
C15℃以上 活着とその後の生育は急速に進む。
<特記事項>
〜9℃
著しい生育抑制
9〜12℃
生育遅れ
12〜15℃
普通の生育
15℃以上
急速な生育
夏作物生育可能日の移り変わり
湛水直播の可能域の移り変わり
稚苗移植の可能域の移り変わり
中苗・成苗移植の可能域の移り変わり
乾田直播の可能域の移り変わり
ホームページ参照:
東北地方のアメダス実況情報
アメダス監視地点の気象経過図
東北6県技術情報
東北6県予察情報
水田の水収支
寒冷地における水管理の主な役割
寒冷地における水管理のポイント
水田水面の熱収支
水田水面の熱収支5要素の日変化
活着期水管理のポイント
活着期の水温上昇効果
活着期の水温と気温推移
活着期から分げつ期の水管理のポイント
湛水された水田土壌の特徴と窒素の動き
湛水土壌中のリン酸の動きとその効果
苗立枯病
細菌病
苗いもち病
東北地方の温暖化と変動の大きな気象の実態
確率予報の利用法
ブロッキング高気圧と異常天候
編集長代理の心配度
安心
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心配
・・・
reigai@ml.affrc.go.jp