水稲冷害研究チーム

2007年早期警戒情報


2007年早期警戒情報(9月8日)
No.21
 仙台管区気象台が7日発表した向こう1か月予報によると、この期間、天気は数日の周期で変わり、日本海側は平年と同様に曇りや雨の日が多く、太平洋側は平年に比べて曇りや雨の日が多い見込み。
 平均気温は均してみると高い予想です。予想される気温区分確率は、第1週については低い可能性が10%、同平年並み40%、同高い50%。同じく第2週については低い可能性が20%、同平年並み30%、同高い50%です。この先2週間の天候予想は次の通りです。

第1週目(9月8日〜9月14日):天気は数日の周期で変わり、期間のはじめと終わりは高気圧に覆われて晴れる日があるが、期間の中頃は気圧の谷や前線の影響で曇りや雨の日がある見込み。
 なお、8日(明日)は台風第9号の影響で荒れた天気となる見込み。
 平均気温は、高い確率が50%。

第2週目(9月15日〜9月21日):天気は数日の周期で変わり、平年と同様に曇りや雨の日が多い見込み。
 平均気温は、高い確率が50%。

 また、この先1週間における偏西風の流れの予想によると、偏西風は北上したままとなり、南から暖かい空気が入りやすいと予想されます。



9月7日発表:1ヶ月予報(9月8日から10月7日)

 9月14日現在における冷害危険度地帯別にみた過去7日間の平均的な気象経過は、次の通りです。

地帯 実況
平均
実況
最高
実況
最低
実況
降水量
実況
日照
移動
平均
移動
最高
移動
最低
移動
降水量
移動
日照
平年偏差(移動平均−平年)
平均 最高 最低 降水量 日照
122.027.117.30.07.122.627.119.16.85.22.93.43.0-0.62.0
221.026.616.30.07.221.926.417.94.45.83.03.22.9-0.61.7
321.627.416.90.06.622.226.718.53.85.02.62.72.8-2.30.8
420.726.116.50.16.221.626.317.83.05.35.76.45.4-2.12.2
522.328.417.10.08.122.727.419.04.05.82.72.92.8-1.82.1
620.125.815.00.27.821.325.817.67.85.83.03.53.1-0.82.6
722.127.417.30.06.922.527.019.17.55.63.13.63.10.42.6
819.824.515.80.07.121.225.117.42.86.22.62.92.6-3.72.2
注)実況値は当該月日の値、移動値は前7日間の移動平均値、平年偏差は移動平均から平年値を差し引いた値をそれぞれ示す。

この地帯の詳細については冷害危険度地帯とその特徴をご覧ください。


 現在、東北地域の水稲は糊熟期から成熟期前にあります。
 過去7日間の地帯別平均的気象経過は上表の通りです。気温はほぼ平年より高めとなっています。今後も高めで推移すると予想されます。現在、水稲の生育はやや早めとみられます。このようなことから、本情報にある気象障害監視のポイント、各種気温指標、玄米発育予測、参照リンクならびに各県の技術情報などを参考にして、水管理には細心の注意を払って下さい。

9月14日現在
警戒メッシュ説明:
 右図は平均気温の過去7日間平均値で低温被害を監視する目的で、水田分布メッシュを対象に示したものです。深水管理等の栽培管理の参考にして下さい。なお、警戒メッシュは平均気温前7日間の移動平均値を用いて下の基準温度で図示しています。(詳細は気象障害監視のポイントを参照。)

@平均気温17℃以下:かなりの生育遅延が予想される。
A平均気温17℃〜19℃:生育遅延が懸念される。
B平均気温19〜21℃:生育遅延が心配される。
C平均気温21℃以上:生育遅延は予想されない。
  〜17℃かなりの生育遅延
17〜19℃生育遅延
19〜21℃やや生育遅延
21℃以上
<特記事項>
なし
 
ホームページ参照:

 
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