水稲冷害研究チーム

2010年早期警戒情報


2010年早期警戒情報(7月3日)
No.11
 仙台管区気象台が2日発表した向こう1か月予報によると、この期間、平年に比べ曇りや雨の日が多い見込み。
 平均気温は均してみると高い予想です。予想される気温区分確率は、第1週については低い可能性が10%、同平年並み30%、同高い60%。第2週については低い可能性が20%、同平年並み40%、同高い40%です。この先2週間の天候予想は次の通りです。

第1週目(7 月3日〜7 月9 日):気圧の谷や前線の影響で曇りや雨の日が多い見込み。
 平均気温は高い確率が60%。

第2週目(7 月10 日〜7 月16 日):前線や気圧の谷の影響で、東北地方は平年と同様に曇りや雨の日が多い見込み。
 平均気温は平年並または高い確率が40%。

 また、この先1週間の予想によると、偏西風は北上したままの状態がつづき,南から暖かい空気が入りやすいと予想されます。



7月2日発表:1ヶ月予報(7月3日から8月2日)

 7月9日現在における冷害危険度地帯別にみた過去7日間の平均的な気象経過は、次の通りです。

この地帯の詳細については冷害危険度地帯とその特徴をご覧ください。


 現在、東北地域の水稲は分げつ盛期から幼穂形成期にあります。
 過去7日間の地帯別平均的気象経過は上表の通りです。気温はかなり高く経過してきました。今後しばらくも高めで推移すると予想されます。
 このようなことから、本情報にある気象障害監視のポイント、気温指標、参照リンクならびに各県の技術・予察情報などを参考にして、水管理には細心の注意を払って下さい。

 ○高温時:中干しや間断灌漑による生育制御や有害物質の発生防止。

 ○低温時:深水管理による生育障害の防止。

7月9日現在
警戒メッシュ説明:
 右図は平均気温の過去7日間平均値で低温被害を監視する目的で、水田分布メッシュを対象に示したものです。前歴・危険期深水管理等の栽培管理の参考にして下さい。なお、警戒メッシュは平均気温は前7日間の移動平均を用いて下の基準温度を使用しています。(詳細は気象障害監視のポイントを参照。)
@平均気温17℃以下:かなりの被害が予想されるため深水管理を実施する。 A平均気温17℃〜20℃:耐冷性の弱い品種などでは被害が予想されるため、深水管理を実施する。 B平均気温20〜22℃:予防的な深水管理の実施を検討する。 C平均気温22℃以上:被害は予想されない。  右図は平均気温の過去7日間平均値で活着障害を監視する目的で、水田分布メッシュを対象に示したものです。育苗管理や田植え時期の判定等の参考にして下さい。なお、警戒メッシュは下の基準温度を使用しています。(詳細は気象障害監視のポイントを参照。)
    基準気温      障害の程度
   @17℃未満     かなりの被害が予想されるため深水管理を実施する。
   A17℃〜20℃   耐冷性の弱い品種などでは被害が予想されるため、深水管理を実施する。
   B20℃〜22℃   予防的な深水管理の実施を検討する。
   C22℃以上     被害は予想されない。

<特記事項>
 なし。

  〜17℃低温障害警戒
17〜20℃低温障害警戒
20〜22℃低温障害要注意
22℃以上 
ホームページ参照:

 
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