水稲冷害研究チーム

2008年早期警戒情報


2009年早期警戒情報(5月30日)
No.7
 仙台管区気象台が29日発表した向こう1か月予報によると、この期間、天気は数日の周期で変わり、平年に比べ曇りや雨の日が多い見込み。
 平均気温は均してみると低めの予想です。予想される気温区分確率は、第1週については低い可能性が30%、同平年並み50%、同高い20%。第2週については低い可能性が40%、同平年並み30%、同高い30%です。この先2週間の天候予想は次の通りです。

第1週目(5月30日〜6月5日):期間のはじめは気圧の谷の影響で曇りや雨の日が多いが、その後は高気圧におおわれおおむね晴れる。
 平均気温は平年並の確率が50%です。

第2週目(6月6日〜6月12日):天気は数日の周期で変わる。東北地方は平年に比べ曇りや雨の日が多い見込み。
 平均気温は各階級の確率の偏りは小さい。

 また、この先1週間における偏西風の予想によると、偏西風の流れはオホーツク海付近で蛇行し、一時的にオホーツク海高気圧の影響を受けることもあると見込まれます。



5月29日発表:1ヶ月予報(5月30日から6月29日)

 6月5日現在における冷害危険度地帯別にみた過去7日間の平均的な気象経過は、次の通りです。

この地帯の詳細については冷害危険度地帯とその特徴をご覧ください。


 現在、東北地域の水稲は分げつ始めから分げつ期にあります。
 過去7日間の地帯別平均的気象経過は上表の通りです。気温は平年並から低めで経過してきました。今後も平年並と予想されます。
 このようなことから、本情報にある気象障害監視のポイント、気温指標、参照リンクならびに各県の技術・予察情報などを参考にして、田植え後の水管理には細心の注意を払って下さい。

○低温時:深水管理による活着・生育障害の防止。

○高温時:浅水管理による分げつ促進、表土剥離や有害物質の発生防止。

6月5日現在
警戒メッシュ説明:
 右図は平均気温の過去7日間平均値で活着障害を監視する目的で、水田分布メッシュを対象に示したものです。育苗管理や田植え時期の判定等の参考にして下さい。なお、警戒メッシュは下の基準温度を使用しています。(詳細は気象障害監視のポイントを参照。)
    基準気温      障害の程度
   @13℃未満     草丈・根の生育が停止し、生育遅延が生じる。
   A13℃〜15℃   分げつ形成が停止し、有効分げつ確保が遅れる。
   B15℃〜17℃   17℃以上の地域に比較して生育が緩慢となる。
   C17℃以上     順調な生育が期待できる。

<特記事項>

  〜13℃草丈・根の伸長停止
13〜15℃分げつ形成停止
15〜17℃生育緩慢
17℃以上急速な生育
ホームページ参照:

 
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