水稲冷害研究チーム

2009年早期警戒情報


2009年早期警戒情報(7月11日)
No.13
 仙台管区気象台が10日発表した向こう1か月予報によると、この期間、天気は平年に比べ曇りや雨の日が多い見込み。
 平均気温は均してみると平年並の予想です。予想される気温区分確率は、第1週については低い可能性が20%、同平年並み30%、同高い50%。第2週については低い可能性が40%、同平年並み30%、同高い30%です。この先2週間の天候予想は次の通りです。

第1週目(7月11日〜7月17日):気圧の谷や梅雨前線の影響で曇りや雨の日が多いが、期間のはじめは晴れる日もある見込み。
 平均気温は高い確率が50%。

第2週目(7月18日〜7月24日):前線やオホーツク海高気圧の影響により、平年に比べ曇りや雨の日が多い見込み。
 平均気温は各階級の確率の偏りは小さい。

 また、この先1週間における偏西風の予想によると、偏西風の流れは前半にはさらに北上し、南から暖かい空気が入りやすくなるが、後半にはオホーツク海付近で蛇行し、寒気の影響を受けると見込まれます。



7月10日発表:1ヶ月予報(7月11日から8月10日)

 7月17日現在における冷害危険度地帯別にみた過去7日間の平均的な気象経過は、次の通りです。

この地帯の詳細については冷害危険度地帯とその特徴をご覧ください。


 現在、東北地域の水稲は分げつ盛期〜幼穂形成期にあります。
 過去7日間の地帯別平均的気象経過は上表の通りです。気温は高めで経過してきました。今後しばらくも高めと予想されます。現在生育は平年並かやや早いと予想されます。
 このようなことから、本情報にある気象障害監視のポイント、各種気温指標、葉齢進度予測や葉いもち予察情報、参照リンクならびに各県の技術・予察情報などを参考にして、水管理、追肥や葉いもちの防除などには細心の注意を払って下さい。
 とくに中干しは幼穂形成期前に終え、前歴深水管理を徹底してください。その際、圃場水温が下がらないように徐々に深水にしてください。

○低温時:前歴深水管理による危険期深水効果の増強。

7月17日現在
警戒メッシュ説明:
 右図は平均気温の過去7日間平均値で活着障害を監視する目的で、水田分布メッシュを対象に示したものです。育苗管理や田植え時期の判定等の参考にして下さい。なお、警戒メッシュは下の基準温度を使用しています。(詳細は気象障害監視のポイントを参照。)
    基準気温      障害の程度
   @17℃未満     かなりの被害が予想されるため深水管理を実施する。
   A17℃〜20℃   耐冷性の弱い品種などでは被害が予想されるため、深水管理を実施する。
   B20℃〜22℃   予防的な深水管理の実施を検討する。
   C22℃以上     被害は予想されない。

<特記事項>


  〜17℃低温障害警戒
17〜20℃低温障害警戒
20〜22℃低温障害要注意
22℃以上 
ホームページ参照:

 
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