水稲冷害研究チーム

2013年早期警戒情報


2013年早期警戒情報(5月11日)
No.2
 仙台管区気象台が10日に発表した向こう1か月予報によると、この期間、天気は数日の周期で変わる見込み。
 平均気温は均してみると低い予想です。予想される気温区分確率は、第1週については低い可能性が30%、同平年並み50%、同高い20%。第2週については低い可能性が40%、同平年並み40%、同高い20%です。この先2週間の天候予想は次の通りです。

第1週目(5月11日〜5月17日):気圧の谷の影響で雲が広がりやすく、11日は雨が降りますが、期間の中頃は高気圧に覆われて晴れる日もある。
 気温は、平年並の確率50%。

第2週目(5月11日〜5月17日):高気圧と低気圧が交互に通り、天気は数日の周期で変わるでしょう。
 気温は、平年並または低い確率が40%。

 また、この先1週間における偏西風の流れの予想によると、偏西風は東西流となり、天気は概ね周期的に変化すると予想されます。
 


5月10日発表:1ヶ月予報(5月11日から6月10日)

 5月16日現在における冷害危険度地帯別にみた過去7日間の平均的な気象経過は、次の通りです。

地帯 実況
平均
実況
最高
実況
最低
実況
降水量
実況
日照
移動
平均
移動
最高
移動
最低
移動
降水量
移動
日照
平年偏差(移動平均 - 平年)
平均 最高 最低 降水量 日照
114.4 21.1 10.3 2.2 4.7 13.7 19.9 9.0 2.4 5.4 -0.7 -0.1 -0.4 -1.4 -0.2
212.3 17.2 9.0 0.1 2.4 12.6 17.9 8.4 1.2 5.1 -1.0 -1.1 -0.2 -1.5 -1.0
313.2 16.5 10.9 0.4 1.3 15.0 20.9 10.2 1.6 4.8 0.8 1.6 0.8 -2.2 -0.8
411.1 15.8 8.7 0.1 2.1 11.6 17.0 7.7 2.0 4.7 -1.7 -2.0 -0.3 -1.3 -1.2
513.7 17.8 11.0 0.9 1.4 16.0 22.9 10.4 2.3 6.2 1.2 2.4 0.7 -1.1 0.5
611.4 17.1 7.3 2.9 3.2 12.3 19.1 6.8 2.3 6.3 -0.8 0.2 -0.6 -1.1 0.5
714.6 20.9 11.1 1.4 5.2 14.2 20.1 9.5 2.2 5.9 -0.1 0.5 -0.1 -1.3 0.2
89.8 14.3 6.9 0.2 3.4 8.8 12.0 6.1 3.3 3.7 -3.2 -4.9 -1.5 0.2 -2.3
注)実況値は当該月日の値、移動値は前7日間の移動平均値、平年偏差は移動平均から平年値を差し引いた値をそれぞれ示す。

この地帯の詳細については冷害危険度地帯とその特徴をご覧ください。


 現在、東北地域の水稲は移植始めから移植盛期にあります。
 過去7日間の地帯別平均的気象経過は上表の通りです。平均気温は低めで経過してきました。今後しばらくは平年並みからやや高めで推移すると予想されます。
 このようなことから、本情報にある気象障害監視のポイント、気温指標、参照リンクならびに各県の技術・予察情報などを参考にして、育苗期の温度や潅水の管理、田植え時期の判定には十分に注意して下さい。

○低温時:深水管理による活着・生育障害の防止。
○高温時:浅水管理による分げつ促進、表土剥離や有害物質の発生防止。

5月16日現在
警戒メッシュ説明:
 右図は平均気温の過去7日間平均値で活着障害を監視する目的で、水田分布メッシュを対象に示したものです。育苗管理や田植え時期の判定等の参考にして下さい。なお、警戒メッシュは下の基準温度を使用しています。(詳細は気象障害監視のポイントを参照。)
    基準気温    障害の程度
   @9℃以下    生育が著しく抑制される。
   A12℃以下   生育の遅れが懸念される。
   B15℃以下   活着は普通に進む。
   C15℃以上   活着とその後の生育は急速に進む。


<特記事項>
 なし

  〜9℃著しい生育抑制
9〜12℃生育遅れ
12〜15℃普通の生育
15℃以上急速な生育
ホームページ参照:

 
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