水稲冷害研究チーム

2013年早期警戒情報


2013年早期警戒情報(4月27日)
No.0
 仙台管区気象台が26日に発表した向こう1か月予報によると、この期間、天気は数日の周期で変わる見込み。
 平均気温は均してみると平年並みまたは低い予想です。予想される気温区分確率は、第1週については低い可能性が60%、同平年並み30%、同高い10%。第2週については低い可能性が30%、同平年並み40%、同高い30%です。この先2週間の天候予想は次の通りです。

第1週目(4月27日〜5月3日):気圧の谷や寒気の影響で雲が広がりやすく、期間の中頃にかけて雨の降る日があるが、期間の終わりは高気圧に覆われて晴れる所もある。
 気温は、低い確率60%。

第2週目(5月4日〜5月10日):低気圧と高気圧が交互に通り、天気は数日の周期で変わる見込み。
 気温は、各階級の確率の偏りは小さい。

 また、この先1週間における偏西風の流れの予想によると、偏西風は7日頃まで南下状態が続き北から冷たい空気が入る見込み。
 


4月26日発表:1ヶ月予報(4月27日から5月26日)

 5月3日現在における冷害危険度地帯別にみた過去7日間の平均的な気象経過は、次の通りです。

地帯 実況
平均
実況
最高
実況
最低
実況
降水量
実況
日照
移動
平均
移動
最高
移動
最低
移動
降水量
移動
日照
平年偏差(移動平均−平年)
平均 最高 最低 降水量 日照
19.0 13.9 3.6 0.4 8.7 10.1 14.9 5.5 0.9 6.1 -3.0 -4.2 -1.8 -2.1 0.0
27.4 10.8 4.3 1.6 2.2 8.4 12.2 5.0 2.1 3.2 -3.6 -5.6 -1.4 -0.6 -3.4
37.8 10.5 4.9 2.4 1.4 8.7 12.0 6.0 3.5 2.5 -3.8 -6.3 -1.0 -0.3 -3.5
47.1 10.1 3.8 2.2 3.9 7.7 11.8 4.3 3.7 3.4 -3.9 -6.0 -1.5 0.9 -2.9
57.9 11.6 4.6 2.0 2.8 9.4 13.3 6.0 3.4 3.6 -3.8 -6.3 -1.2 0.3 -2.8
67.8 13.6 2.5 0.0 7.6 8.4 13.8 3.6 0.9 5.7 -3.4 -4.3 -1.8 -1.7 -0.6
78.4 12.8 3.7 0.3 7.6 9.7 14.2 6.0 0.5 5.7 -3.1 -4.5 -1.4 -2.4 -0.6
87.9 11.2 4.9 3.7 4.1 7.4 11.4 4.2 4.4 3.8 -3.1 -4.4 -1.4 1.6 -2.9
注)実況値は当該月日の値、移動値は前7日間の移動平均値、平年偏差は移動平均から平年値を差し引いた値をそれぞれ示す。

この地帯の詳細については冷害危険度地帯とその特徴をご覧ください。


 現在、東北地域の水稲は育苗期にあります。
 過去7日間の地帯別平均的気象経過は上表の通りです。平均気温は低めで経過してきました。今後もしばらくは低めで推移すると予想されます。
 このようなことから、本情報にある気象障害監視のポイント、気温指標、参照リンクならびに各県の技術・予察情報などを参考にして、育苗期の温度や潅水の管理、田植え時期の判定には十分に注意して下さい。

○低温時:育苗期の苗立枯病(フザリウム属菌・ピシウム属菌・リゾプス属菌)の発生ならびに田植え後の活着障害
○高温時:育苗期における軟弱徒長や過繁茂による苗の老化ならびに細菌病(もみ枯細菌病・苗立枯細菌病)の発生。

5月3日現在
警戒メッシュ説明:
 右図は平均気温の過去7日間平均値で活着障害を監視する目的で、水田分布メッシュを対象に示したものです。育苗管理や田植え時期の判定等の参考にして下さい。なお、警戒メッシュは下の基準温度を使用しています。(詳細は気象障害監視のポイントを参照。)
    基準気温    障害の程度
   @9℃以下    生育が著しく抑制される。
   A12℃以下   生育の遅れが懸念される。
   B15℃以下   活着は普通に進む。
   C15℃以上   活着とその後の生育は急速に進む。


<特記事項>
 なし

  〜9℃著しい生育抑制
9〜12℃生育遅れ
12〜15℃普通の生育
15℃以上急速な生育
ホームページ参照:

 
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