2013年早期警戒情報

水稲冷害研究チーム

2013年早期警戒情報


2013年早期警戒情報(7月13日)
No.11
 仙台管区気象台が12日発表した向こう1か月予報によると、日本海側では、期間の前半は平年に比べ曇りや雨の日が多く、期間の後半は、平年と同様に晴れの日が多い見込み。太平洋側では、期間の前半は、平年に比べ曇りや雨の日が多く、期間の後半は、天気は数日の周期で変わる見込み。
 平均気温は均してみると平年並の確率が50%の予想です。予想される気温区分確率は、第1週については低い可能性が20%、同平年並み40%、同高い40%。第2週については低い可能性が20%、同平年並み40%、同高い40%です。この先2週間の天候予想は次の通りです。

第1週目(7月13日〜7月19日):前線や湿った気流の影響で曇りや雨の日が多い見込み。
 気温は、平年並または高い確率40%。

第2週目(7月20日〜7月26日):前線の影響で、平年に比べ曇りや雨の日が多い見込み。
 気温は、平年並または高い確率40%。

 また、この先1週間における偏西風の流れの予想によると、偏西風は東西流となり、天気は概ね周期的に変化すると予想されます。


7月12日発表:1ヶ月予報(7月13日から8月12日)

 7月18日現在における冷害危険度地帯別にみた過去7日間の平均的な気象経過は、次の通りです。

地帯 実況
平均
実況
最高
実況
最低
実況
降水量
実況
日照
移動
平均
移動
最高
移動
最低
移動
降水量
移動
日照
平年偏差(移動平均 - 平年)
平均 最高 最低 降水量 日照
119.6 23.2 17.2 46.5 0.9 21.4 25.6 18.8 15.7 2.4 -0.8 -1.0 0.0 9.9 -1.5
219.3 22.7 16.8 23.2 2.4 21.1 25.1 18.4 11.5 3.5 -0.5 -1.0 0.3 7.0 -1.5
320.3 23.6 17.9 32.1 0.6 22.0 25.7 19.3 20.3 3.2 -0.7 -1.4 0.2 14.1 -1.5
418.1 19.9 16.8 23.1 0.3 20.2 24.3 17.6 14.5 3.7 -1.0 -1.5 0.0 9.3 -0.7
519.9 22.9 17.9 59.1 0.4 22.5 26.0 19.9 25.6 2.4 -0.6 -1.7 0.5 18.9 -2.3
618.9 22.9 16.7 36.9 1.4 20.1 24.6 17.4 10.7 2.5 -0.6 -0.7 0.4 5.5 -1.7
719.5 22.9 17.2 57.3 0.8 21.3 25.4 18.7 19.3 2.6 -0.8 -1.1 -0.1 13.3 -1.4
817.2 18.1 16.6 8.0 0.0 19.2 22.5 16.6 3.9 4.1 -0.2 -0.5 0.1 -0.7 -0.2
注)実況値は当該月日の値、移動値は前7日間の移動平均値、平年偏差は移動平均から平年値を差し引いた値をそれぞれ示す。

この地帯の詳細については冷害危険度地帯とその特徴をご覧ください。


 現在、東北地域の水稲は幼穂形成期直前〜幼穂形成期にあります。
 過去7日間の地帯別平均的気象経過は上表の通りです。気温は高めで経過してきました。今後しばらくは平年並〜高めで推移すると予想されます。
 このようなことから、本情報にある気象障害監視のポイント、気温指標、参照リンクならびに各県の技術・予察情報などを参考にして、水管理には細心の注意を払って下さい。

○低温時:生育時期に応じた深水管理による障害回避。

7月18日現在
警戒メッシュ説明:
 右図は平均気温の過去7日間平均値で低温被害を監視する目的で、水田分布メッシュを対象に示したものです。前歴・危険期深水管理等の栽培管理の参考にして下さい。なお、警戒メッシュは平均気温は前7日間の移動平均を用いて下の基準温度を使用しています。(詳細は気象障害監視のポイントを参照。)
@平均気温17℃以下:かなりの被害が予想されるため深水管理を実施する。
A平均気温17℃〜20℃:耐冷性の弱い品種などでは被害が予想されるため、深水管理を実施する。
B平均気温20〜22℃:予防的な深水管理の実施を検討する。
C平均気温22℃以上:被害は予想されない。

<特記事項>

  〜17℃低温障害警戒
17〜20℃低温障害警戒
20〜22℃低温障害要注意
22℃以上
ホームページ参照:

 
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