水稲冷害研究チーム

2006年早期警戒情報


本情報は警戒担当者が現在注目している点をお知らせするものです。

2006年早期警戒情報(9月23日)
No.23
−早期警戒態勢解除のお知らせ−

 2006年産水稲の冷害警戒態勢を本日で解除いたします。
 本年は4月の低温による育苗の遅れ、4月下旬の長雨による春作業の遅れにより、田植えがやや遅くなりました。また、5月中旬の低温・寡照により分げつの発生が遅れ、6月中旬、7月も日照不足となりました。さらに、7月中旬、下旬に一時的に低温となり、生育への影響が心配されました。梅雨明けが東北南部、東北北部共に8 月2 日ごろと平年より遅く、東北各県で出穂は平年よりやや遅くなり、8月上旬から出穂が始まりました。梅雨明け後は一転して高温で経過し、登熟へ影響やカメムシ被害が心配されました。
 標高の高い一部地域の圃場では不稔がみられるものの、おおむね順調に収穫期となりました。そして、9月21,22日のモニター圃場の坪刈りと現地調査をもって、本年度の活動をほぼ終えたといえます。
 今週末から刈り取りが本格化するものと思われます。心配されたカメムシ、高温登熟障害の被害が少ないことを祈念して本年度の早期警戒活動を終了したいと思います。
 最後になりましたが、本システムの運営を支えて頂いた東北地域水稲安定生産推進連絡協議会の関係機関(仙台管区気象台、東北農政局、管内6県、東北農業研究センター)、アメダス気象情報の提供とシステムの維持管理をして頂いた民間の方々に厚く御礼申し上げます。また、チームと生産現場との接点にある早期警戒モニターの方々、閲覧して頂いた一般の方々に感謝申し上げます。

編集長代理の心配度
安心<−−>心配・・・

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