水稲冷害研究チーム
2005年早期警戒情報
本情報は警戒担当者が現在注目している点をお知らせするものです。
2005年早期警戒情報(9月24日)
No.23
−早期警戒態勢解除のお知らせ−
2005年産水稲の冷害警戒態勢を本日で解除いたします。
本年は5月初めより低温となり、10日前後に移植した圃場を中心に苗の植傷み、代枯れがみられ、分げつの発生も遅れましたが、その後6月の高温傾向で生育は徐々に回復してきました。しかし、7月中旬にも低温となり、その後の天候推移が心配されました。しかし、7月下旬に一時的に低温となり、梅雨明けが東北南部、東北北部共に8 月4 日ごろと平年より遅かったものの、低温の影響も少なく、東北各県で出穂は平年並みとなり、8月上旬から出穂始まりました。梅雨明け後は8月上旬の高温や8月中旬の日照不足による登熟へ影響やカメムシ被害が心配されました。
昨年潮風害があったことで心配された台風ですが、9月7日に通過した台風14号の影響も少なく、一部の圃場では雷雨などによる倒伏がみられるものの、穂いもちの発生も少なく、おおむね順調に収穫期となりました。そして、9月22日の宮城県モニター圃場の坪刈りと現地調査をもって、本年度の活動をほぼ終えたといえます。
今週末から刈り取りが本格化するものと思われます。心配されたカメムシ、高温登熟障害の被害が少ないことを祈念して本年度の早期警戒活動を終了したいと思います。
最後になりましたが、本システムの運営を支えて頂いた東北地域水稲安定生産推進連絡協議会の関係機関(仙台管区気象台、東北農政局、管内6県、東北農業研究センター)、アメダス気象情報の提供とシステムの維持管理をして頂いた民間の方々に厚く御礼申し上げます。また、チームと生産現場との接点にある早期警戒モニターの方々、閲覧して頂いた一般の方々に感謝申し上げます。
過去の早期警戒情報
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