水稲冷害研究チーム

2000年早期警戒情報


本情報は警戒担当者が現在注目している点をお知らせするものです。

2000年早期警戒情報(10月2日)

No.24

 

 早期警戒態勢解除のお知らせ
 2000年度の監視態勢は本日をもって解除させていただきます。
 東北農政局が発表した東北地域の作柄概況(9月15日現在)は、作況指数103の「やや良」となり、冷害を回避する立場からすれば豊作は大変うれしいことです。本年の東北稲作を振り返ってみますと、田植え後の天候も順調で活着も良好であり、その後も高温傾向が続き、昨年以上に出穂期が早まりました。出穂期前後に一時的な異常高温が来ましたが、水稲の発育ステージとの関連から昨年のような玄米品質を低下させるような高温障害はほとんどないものと判断されました。ホッと胸をなで下ろしたことが思い出されます。また8月に登熟期を迎えたため、成熟期が過去に例のないほど早まり、早い稲は9月上旬に成熟しました。ただ、最後の最後になって、長雨が刈り取り適期に襲来し、刈り遅れによる品質の低下が心配されましたが、現在までは概ね良好な品質が確保されているようです。
 さて最後になりましたが、監視活動が今日まで続けられたのは、多くの方々によるねばり強いご支援があったお陰です。特に、仙台管区気象台、東北農政局、管内6県の早期警戒関係機関、モニター・友人など生産者の方々、通信・放送機構仙台リサーチセンター、アメダスデータの配信と処理システムを管理いただいている民間企業関係者ならびに場内関係者に深く感謝申し上げます。

鳥越編集長の心配度

 安心 <− −> 心配 ・・・


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