水稲冷害研究チーム
2011年早期警戒情報
2011年早期警戒情報(9月24日)
No.23
−早期警戒態勢解除のお知らせ−
2011年産水稲の冷害警戒態勢を本日で解除いたします。
本年は3月11日の東北地方太平洋沖地震、4月7日の余震、この冬の東北日本海側の多雪、4 月中旬、下旬の低温により春作業が遅れ、さらに5 月下旬の低温により生育がやや遅れました。しかし、7 月上中旬の顕著な高温と7 月11 日の早い梅雨明けにより、幼穂形成期はやや早めとなりました。その後7 月下旬に低温となり、出穂時期は平年並〜やや早めとなりました。出穂後は高温となりましたが、下旬には高温は解消し、一部地域を除き高温登熟障害の心配は少ないとみられます。また、9 月は高温傾向が続き、成熟期はやや早めとなりました。
このようなことから、平年よりやや早く収穫期となり、本年度の活動をほぼ終えたといえます。
今週末から刈り取りが本格化するものと思われます。心配される高温登熟障害、カメムシの被害が少ないことを祈念して本年度の早期警戒活動を終了したいと思います。
最後になりましたが、本システムの運営を支えて頂いた東北地域土地利用型作物安定生産推進協議会の関係機関(仙台管区気象台、東北農政局、管内6県)に厚く御礼申し上げます。また、チームと生産現場との接点にある早期警戒モニターの方々、更新が滞る中、閲覧して頂いたすべての方に感謝申し上げます。
過去の早期警戒情報
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