水稲冷害研究チーム
2009年早期警戒情報
2009年早期警戒情報(10月3日)
No.25
−早期警戒態勢解除のお知らせ−
2009年産水稲の冷害警戒態勢を本日で解除いたします。
本年は5 月下旬に一時的に低温となりましたが、その後は7 月上旬まではほぼ平年並みで経過し、幼穂形成期までの生育はほぼ平年並みとなりました。7 月中旬からは低温・寡照となり、梅雨明けもなく、生育が遅れ、出穂時期は平年並〜4 日遅れとなりました。8 月中下旬にも低温・寡照となり、登熟の遅延が心配されました。また、9 月は日照は回復しましたが、低温傾向は続き、下旬には断続的に最低気温が低下し、登熟の停止も懸念されました。
このようなことから、平年より1週間ほど遅く収穫期となりましたが、9 月29 日〜9 月30 日のモニター圃場の坪刈りと現地調査をもって、本年度の活動をほぼ終えたといえます。
今週末から刈り取りが本格化するものと思われます。台風18号、心配される登熟遅延の被害が少ないことを祈念して本年度の早期警戒活動を終了したいと思います。
最後になりましたが、本システムの運営を支えて頂いた東北地域土地利用型作物安定生産推進協議会の関係機関(仙台管区気象台、東北農政局、管内6県、東北農業研究センター)、アメダス気象情報の提供とシステムの維持管理をして頂いた民間の方々に厚く御礼申し上げます。また、チームと生産現場との接点にある早期警戒モニターの方々、更新が滞る中、閲覧して頂いたすべての方に感謝申し上げます。
過去の早期警戒情報
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